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現実とフィクションの狭間

Twitterに書ききれない戯れ言独り言世迷い言

潰れかけの劇場を借金取りのヤクザから守ろう

こうやって書くとこのゲームが如何に物騒なスタートをきるかよくわかる。

お久し振りです、トマトです。
はてブロさんから『ねえねえ!そろそろ次の記事を書いてみない??!』といううるさいお知らせが来る日々を送っていたのですが、最近、これは1度整理もかねて魅力をまとめなければ…と思うジャンルに行き逢ったので今回はそのことについて書いていきます。
それがこちら。

www.a3-liber.jp


イケメン役者育成ゲーム『A3!』
1月27日に配信が開始されてから瞬く間に100万ダウンロードを達成、女性向けソシャゲ界隈を賑わせているゲームです。
内容をざっくり説明しますと、プレイヤーの操作対象である主人公=立花いづみちゃんがひょんなことから劇団『MANKAIカンパニー』の主宰兼総監督を任され、この潰れかけのボロ劇団を立て直すべく奮闘するというものです。プロローグ時のMANKAIカンパニーの状況は、団員1名・お客はゼロ・借金1000万で取り立てのヤクザに今にも看板が取り壊されそうというひどい有り様。果たしてMANKAIカンパニーは解散の危機を脱し、かつての栄光を取り戻すことが出来るのか?!
―とまあ設定自体はそこまで突拍子のないものではありません。(ほんとか?)強いていうなら育成対象がアイドルではなく劇団員、というところくらいでしょうか。
ゲームシステムは所謂作業ゲー、ポチポチゲーといわれるものです。





さて、ここからはわたしが感じたA3の魅力を何点かご紹介していきます。
※他の育成ゲームを網羅してるわけではないので、あくまで主観に基づいた考えになります。ご留意ください。


1.ストーリーが面白すぎる
…これ以上うまい形容が思いつかない……。
それくらい、メインストーリーが面白いです。しっかり作りこまれているので読んでも読んでも続きが気になりレべリングがやめられません。最近のソシャゲは「ただキャラに闇抱えさせればいいと思ってんだろ!クソが!」と思うようなものも少なくないのですが、A3はキャラクターの設定もストーリーを邪魔することなく、それでいて没個性的でもなくいい塩梅です。MANKAIカンパニーには春夏秋冬4つの組があり、それぞれ様々な問題を抱えながら話が進んでいくのですが、最初は『なんでこの組はこんなにボロボロなんだ…もうだめだMANKAIカンパニー潰れるわ』と思っていても、最終話を読む頃には『○組ありがと~~~~!!!!』としか言えなくなっています。恐ろしや。


2.全編フルボイス
凄くない??!最近のスマホゲームはフルボイスが基本なの?!
わたしが唯一やっているアイドル育成ゲームがゲーム内でキャラクターボイスを聞ける機会が少ないというのもあって(むしろそれが普通なのかなと思っていた)、フルボイスの衝撃は凄かったですね。今出てる第1部のストーリーだけでも156話あって、それが全て声つきなんですよ。これに関してはもう凄いとしか言えない。わたしが勝手に男性アイドル育成ゲームの大御所だと思ってる3つを調べたのですが、もともとフルボイスのものは1つでした。今更そんなの大したことじゃないだろと言われるかもしれませんが、新規さんの掴み所としてフルボイスというのはポイントではないでしょうか。
ちなみにこれは3つめの魅力に関わってきますので、本編はボイス付きで読むことを強く強く推奨します。


3.成長する舞台と役者
これを書きたいがためにこの記事を書いたといっても過言ではない。
順を追って説明します。
MANKAIカンパニーの劇団員は、多少の差はあれ多くが演技経験のない人たちです。(中には経験者もいますが) そのため入団当初は台詞を噛みやすかったり、感情が込もっていなかったり、そもそも芝居に興味がなかったりと人前に立つには程遠いレベルからのスタートなんです。そこから稽古を重ね、芝居だけでなく人間としても成長し、仲間と共に千秋楽に向けて突っ走っていく…ここの演出が憎い!
どういうことか 。
―みんな、どんどんお芝居が良くなってるんです。
最初の読み合わせから稽古、公演初日、千秋楽と多いものでは何回も何回も同じ台詞が出てきます。それが声のトーンや速さ、感情の込め方、間の取り方によってどんどん変化していく様子を実際に体感出来るんです。何度も同じ台詞を、時にはわざと下手に演じければならない声優さんの苦労は計り知れませんが、この演出のおかげで団員の成長ぶりを強烈に感じることが出来ます。
わたしの大好きな秋組のお芝居『なんて素敵にピカレスク』は、仲の悪いふたりの下っ端マフィアがボスの命令でコンビを組むことになる、というところから話が始まるのですが、ここの変化は本当に見ものです。覚えてないなあという方、今すぐ秋組本編の13話・28話・36話を見直してください。ルチアーノとランスキーの掛け合いは勿論のこと、カポネの凄みも増して笑いの中にもピリッとしまった場面になっています。

作中でいづみちゃんが『舞台は一度きりしか作れないナマモノ』と言うシーンがあるのですが、本当にその通りなんですよね。ドラマや映画などの映像作品と違ってやり直しのきかない芝居。同じ内容でも毎回表情の違う芝居。そんな舞台ならではの魅力をしっかり伝えられる演出になっていると思います。製作スタッフさん、あっぱれやで…‼


4.ヒロインのキャラクターが完璧
わたし個人の認識なのですが、男性○○育成ゲームは、プレイヤーの存在をほとんど感じさせないものとがっつり夢要素があるものに二極化しているなと思っています。A3はその匙加減がとにかく絶妙なんです。
男所帯に20代の女性1人という構図なのでそういうシーンが全くないわけではありません。(特に、バクステというキャラごとのストーリーだと夢要素強め)
しかし!ヒロインの立花いづみちゃん、かわすのがとても上手い。劇団には病的なまでに監督一途なサイコストーカーがいるのですが、それすらも絆されることなく宥めつつ時にはバッサリとかわしているのです。プロか。
それから、この手の乙女ゲームのヒロインはとにかくトラブルメーカー、あっちで問題を起こしてはこっちで問題を起こし…みたいなことが多々あります。ストーリーの進行上仕方ない面もありますが、わたしは正直こういうヒロインは苦手です。
が、いづみちゃんはトラブルメーカーになることなく、問題山積みなMANKAIカンパニーにしっかり向き合い、言うことはびしっと言って、出過ぎず引っ込みすぎず話を進めるサポートをしてくれる…まさに理想のヒロインです。これに関してはシナリオライターさんの手腕によるものだと思います。すげえや。
勿論、日頃もっと夢要素の薄い育成ゲームをやられている方からするとちょっとな…と思う部分はあると思います。若干2名、本気でいづみちゃんを狙いにいってる野郎もいるので…まあ片方推しなんですけど……。ですが、前述の通りよく練られたストーリーの為その辺もあまり引っ掛かることなく楽しめると思います。夢要素に抵抗がある方にも是非1度試していただきたいです。


あと、これはTwitterでいろんな意見を見て成る程と思ったこと。
A3にゲーム性はほとんどありません。先程作業ゲーと書きましたが、ほぼ作業もありません。ガチャで集めた劇団員を育てる"稽古"にはオート機能がついているため、やることと言えばただ眺めるだけです。ですので、ゲーム性を追求したい方には向かないと言わざるを得ません。
この点に関しては向き不向きがありますのでしょうがないと思います。が、それを補って余りあるほどストーリーが面白いんです…!音ゲーじゃないならいいやと思っているそこのあなた!1度やってみる価値はあります。保証します。



だらだら長ったらしく書いてきましたが、言いたいことはただ1つ。このゲーム、面白い!
男性○○育成系ソシャゲ飽和の時代、これだけのクオリティのものを持ってこられるのは純粋に凄いなと思いますし、まだまだ始まったばかりなので応援していきたいなと思います。この記事を読んで少しでも興味を持たれた方がいたら幸いです。